木曜日, 7月 20, 2006

読み聞かせで言語技術アップ?

"Reading to Babies Ups Language Skills

Effect Seen in Both English- and Spanish-Speaking Low-Income Families"

というChild Developmentという学術誌に載った論文によると
head startというプロジェクトで読み聞かせの効果を検討すると
読み聞かせが米国の英語話者及びスペイン語話者の低所得家族で言語技術アップに役立ったとのこと。

当たり前の結果だがそれをある程度科学的な研究で示したのがやはりすごい。

金曜日, 7月 14, 2006

ノニジュースによるアナフィラキシー Say “No” to Noni

ノニジュースによるアナフィラキシー という症例報告を聞いてきました。症例の詳細は学会発表や論文を待ちたいと思います。ポリネシアやハワイで太古より様々な治療に使われてきたノニと呼ばれる果物のジュースが健康に良いということで販売されていますが、重篤なアレルギー反応も起こしえるということです。

この症例でもノニジュースをアトピー性皮膚炎の皮膚に塗布したことがありそこで感作されたことが疑われます。食べ物を皮膚のバリア機能が落ちている皮膚に塗る行為は食物アレルギーが増えている昨今本当に危ない行為と成りえるようです。

ノニジュースは日本でもなんにでも聞く「自然で安全そうな」ジュースとして販売されていますが、科学的な証拠は今のところなく、以下のように

in 1998, the manufacturers of Noni Juice were charged by the Attorneys General of Arizona, California, New Jersey and Texas with making unfounded health claims and were ordered to stop advertising the purported benefits until they could provide scientific backup. That hasn’t happened. The government of Finland has banned the sale of Noni Juice until ads are revised eliminating unsubstantiated health claims.

フィンランドでは発売禁止されたそうです。健康食品被害を少しでも減らしたいです。

日曜日, 7月 02, 2006

アトピーでは小麦胚芽入りクリーム等注意

Entrez PubMed: "Risk of allergy to food proteins in topical medicinal agents and cosmetics."

によりますとアトピー性皮膚炎の子供が皮膚に塗ったものに含まれる食物性のたんぱく質に感作を受け食物アレルギーになったと思われる7乳児と4人の女性の症例を報告しています。小麦胚芽の入ったクリームなどもあって体に良さそうに思えたりするかもしれませんが、アトピー性皮膚炎では皮膚の透過性が亢進しているので、注意が必要です。

理論上のリスクですが代替があるので、避けられるリスクは避けましょう。