水曜日, 6月 03, 2009

中国当局はbloggerもブロック

http://mashable.com/2009/06/02/china-blocks-twitter-and-almost-everything-else/
によるとyutubeだけでなくbloggerやtwitterなど色々中国がブロックしているようです。
(proxyを通して書いています。)

実はhotmailもブロックしているようでgmailだけに頼っているとリスクありますね・・・

thunderbirdでローカル保存と他のプロバイダからもgmailのコンタクトリストを使って
メールできるようにしておくにこしたことないですね

金曜日, 4月 10, 2009

ワクチンで防げる病気を知る

前回のエントリー後ワクチンで防げる病気(VPD:Vaccine Preventable Diseases)のサイトがよくなっているのを再発見したのでバナーをはっておきます。上海のクリニックでも日本人の家族にはこのサイトを見てより納得してもらうようにします。

KNOW-VPD!VPDを知って、子どもを守ろう

水曜日, 4月 08, 2009

上海から日本の予防接種を憂う

4月から上海のクリニックで勤務です。昨日最初の出勤でしたが、早速世界標準の予防接種を提供しました。上海に来た甲斐があります。

たとえば昨日は4歳のロシア人に三種混合(DPT)、MMR(麻疹、おたふく、風疹)、水痘、A型B型肝炎の4本を両側上腕、両側大腿に同時接種しました。日本でも同時接種に積極的な医師も増えてきていますが、一般にはMMR(麻疹、おたふく、風疹)やA型B型肝炎混合ワクチンは入手できず接種回数がおおくなったり受診回数が多くなったりします。接種の方法も世界基準では筋肉内注射となっているのに日本では皮下注射になっていたりします。輸入および中国産のワクチンの質の問題、まれではありますが、重篤な副反応が起こった場合の補償に関してしっかり調べてより良いサービスを提供したいと思っています。

自分のクリニックでもロタワクチン、HPVワクチン、鼻に投与するインフルエンザワクチンなど導入出来ていないワクチンの導入に向けて努力したいと思います。

火曜日, 3月 17, 2009

いびき軽減グッズは根拠なし―公取委 -医療介護CBニュース-

いびき軽減グッズは根拠なし―公取委 -医療介護CBニュース-: "いびき軽減グッズは根拠なし―公取委

 「睡眠時に鼻につけるだけでいびきを軽減」などとうたって販売した商品の効果に科学的な根拠がないとして、公正取引委員会は3月16日、ピップトウキョウ(東京都千代田区、松浦由治代表)、ピップフジモト(大阪市中央区、藤本久士代表)、キートロン(千葉県市川市、吉田紀男代表)の3社に排除命令を出した。

 ピップ両社の商品は「いびきクリップ」、キートロンは「磁力クリップ」。いずれも鼻の穴の中に取り付けるクリップ式の器具で、合成樹脂製。ピップ両社は2005年10月から09年1月、キートロンは07年11月から09年1月にかけて、「鼻中隔(鼻の穴と穴を仕切る壁)を刺激し、いびきスッキリ」「いびきを抑える快眠グッズ」などと宣伝して販売していた。

 公取委が根拠の提示を求めたところ、ピップ両社は回答を出さず、キートロンは利用者のアンケートはがきなどを提出しただけで、科学的な根拠を示せなかったという。

 ピップ両社は、「実際のものよりも著しく優良であると示す」表示だったことを認めた上で、「いびきクリップ」の販売を中止し、商品の返却などにも応じる構えだ。一方、キートロンは「当社の商品は磁石を使ったものであり、アンケートで利用者の74%が効果を認めている。排除命令には強い不満を感じる」として、表示を変更した上で販売は続ける方針という。"

土曜日, 2月 28, 2009

インフルエンザウィルスの生存・伝播は相対湿度ではなく絶対湿度が重要

超有名総合学術雑誌のPNASの2月9日の論文

Absolute humidity modulates influenza survival, transmission, and seasonality
(6ヶ月すると全文読めるそうです)
によるとインフルエンザウィルスの生存時間や伝播は相対湿度よりも絶対湿度が重要なようです。相対湿度は飽和蒸気圧に占める相対的なものなので、温度が低いと相対湿度が高くても絶対湿度は低いままなので、加湿器を使って加湿する場合に室温が低いまま相対湿度だけをあげても効果は低くなると考えられます。

インフルエンザが冬にはやるのは気温が低くなり絶対湿度も下がるからなのですね・・・(寒くて人々がより密閉空間で時間を過ごすとかもあるでしょうが、、、)

あくまでも実験室でのデータなので、実際に絶対湿度を上げることによりインフルエンザの感染が予防でき(リジオネラなど他の感染が増えるなどがないかどうか)るのかどうかはランダム割付の臨床試験をして見なければならないと思います。

が、常識的な相対湿度(40-50%)までで気温・室温をあげて絶対湿度を上昇させることに大きな副反応は考えにくいので何年後かのインフルエンザ予防ガイドラインに絶対湿度のことも々分かるかもしれません・・・

感染経路の気道局所の絶対湿度を上げるためには鼻呼吸やマスクは有用そうです。口呼吸と鼻呼吸では湿度も温度も変わってくると思います(鼻は息を吸う時に加温・加湿するだけでなく、無駄に温かい空気を出さない役割もあるようです)。マスクを使うとめがねが曇ることが多く唯一LASIKしたいなぁと思うときです。

水曜日, 2月 11, 2009

希少疾患患者のためにHealth2.0サイト Rareshare

Rareshare.org - Connecting Those Affected by Rare Disorders
http://www.rareshare.org/

Rareな疾患に悩んでいる人をつなぐSNS Rareshare.org

日曜日, 2月 08, 2009

抗うつ薬比較 未来を感じさせる感動論文

これはすごい論文です。

2万5千人の117の臨床試験から12種類の抗うつ薬の効果と中断を比較するという論文です。

Comparative efficacy and acceptability of 12 new-generation antidepressants: a multiple-treatments meta-analysis : The Lancet.

原文を見ると 対角線だらけの12角形でどれとどれがガチンコ対決しているのかよくわかります。統計的な仮定のもとにAとBとの対決でこう、BとCの対決でこうならAとCの対決ではこれぐらいだろうというのをWinBUGSというソフトでマルコフ連鎖モンテカルロというPCの力まかせのサイコロを何回も振るのに近い方法で分析しています。

12の薬剤の効果のランキングの確率分布、許容度(副作用などで飲まなくなる)のランキングの確率分布が一覧で出ており、どの薬が効果が高そうで、中断が少ないかつまびらかになっています。

抗うつ剤、効果に3割の差 日英伊研究、薬を順位付け
http://www.asahi.com/national/update/0129/TKY200901290133.html

日本で使えるものではジェイゾロフト トレドミン パキシル デプロメール、ルボックス の順になるそうですが、4つの効果や中断の確率分布なども出せるでしょう。

私がこの論文に未来を感じるのは 同じデータセットとそれなりのパワーのPCがあればたとえば30歳アジア人女性では?などと臨床試験でとっているであろう属性を入れればその属性での効果や中断の確率分布も出せるはずということです。突き進めれば遺伝子多型も含めテーラーメード医療になるのでしょうが、今あるデータでもデータセットとMCMCで患者の属性に一番適した薬物選択が可能ということです。

また薬の価格やQOLなども組み込むとcost-effectivenessでも同じような分析はできるので、数字に落とし込めることからは最善の選択をするということも可能です。

同じように頻度が高い病態で競合薬が沢山ある 脂質関連でも同じような研究が出版されるでしょうね・・・データセットが使える形にさえなっていれば

木曜日, 1月 29, 2009

折り紙はすごい! が、これは衝撃

Origami In the Pursuit of Perfection by MABONA ORIGAMI
http://vimeo.com/2188162?pg=embed&sec=2188162

アシックスのコーポレートビデオだそうですが、凄すぎます。
origami作家はスイス人?Sipho Mabonaという男性で作品を検索すると
昆虫やふぐ たこ など 本当に素晴らしいのひとことです。

2009年に見た一番すごいビデオ
Where mattと同じぐらいの衝撃です。

アシックスはこのビデオをテレビではながさないのでしょうか?

月曜日, 1月 19, 2009

インフルエンザの検査は5-6時間たってから?

http://gigazine.net/index.php?/trackback/10095/0VJusgy7/

いつも参考にしているgigazineでインフルエンザの迅速診断をして陰性だったので、インフルエンザを否定していましたが、
発症して6時間以内では実際にはインフルエンザなのに 偽陰性といって陰性にでてしまうことがあります。

医療機関でない人が検査を誤用?するとかえって悪い結果につながる可能性もあります。

水曜日, 1月 14, 2009

ubuntuで快適に

ネットブックの先駆け?工人舎のSSDのマシンを使っていますが、メモリが1Gしかないのにvistaで遅いので、wubiというやつでパーティション切ったりせずにvistaとubuntuというlinuxのOSのデュアルブートにしてopen office3とfirefoxを使えるようにしました。

firefoxはFEBEという機能拡張や設定をバックアップとったり復活させたりする機能拡張をつかって今まで使っていたfirefoxを復元しvistaや他のマシンで使っているように使えます。

論文データもzotero syncを最新にアップデートすると問題なくsyncできて論文の管理についてはこれでしばらくいこうと思います。

dropboxもダウンロードしてインストールして 端末から
$killall nautilus
として再起動したら簡単にファイルを同期できました。今までダウンロードしたpdf論文もどこからでもアクセスできます。publicの設定やshareの設定も色々できるので著作権に気をつけて様々なレベルでshareできるので便利です。

あとはインプットメソッドの辞書を賢くするのに、医学用語を一期に登録したいのですが、研究中です。

火曜日, 1月 13, 2009

Japanese eat collagen in attempt to stay young - Telegraph

Japanese eat collagen in attempt to stay young - Telegraph: "Japanese eat collagen in attempt to stay young"

本年もよろしくお願いします。軽い話題でいいので週に1回は情報提供したいと思っています。

今回は「日本人は若さを保つためにコラーゲンを食べている!」というUKの記事です。

去年も同様の「コラーゲン鍋を食べたところで、美肌にはならない。」という生物と無生物の間の福岡教授のコメント記事ありました。

この記事を見て日本人は馬鹿だなぁという感想を抱くのでしょうか?日本人がやっているから自分もやってみようとおもう人もいるのでしょうか?「食べ物情報ウソホント」という本の著者のTakahashi教授の「質の良い肉を食べていればアミノ酸として十分」というコメントが引用されています。医食同源的な考えは中国などで一般的と思うのですが、コラーゲンに関してはどうなのでしょうか?

バナナダイエットや納豆騒動のことを含めて日本でのフードファディズムに触れており、高橋教授のタレこみか?と思わせるぐらいの記事です。UKではどうなのかなぁ?

冷静な情報提供を続けなければならないという思いを強めるニュースです。

追記

ヒアルロン酸の経口摂取に関する、科学的実証結果はこれまでのところ存在しない
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%83%B3%E9%85%B8
にあるようにヒアルロン酸も消化されるので経口摂取して体内のヒアルロン酸が増えるとは限りません。

テレビショッピングでヒアルロン酸を購入する年配の人にこの情報を伝えるのが難しいなぁと思います。