火曜日, 2月 12, 2008

うがいの効果?イソジンは悪さするかも?

今日の当直ではインフルエンザは3人でした。冬には空気の乾燥と気温の低下でウィルス性気道感染症がはやりますが、うがいで予防はできるのでしょうか?

2005年に以下の報道がありました。-->

風邪予防のために「うがい」を行う日本独特の衛生習慣が、実際に効果があることを京都大保健管理センターの川村孝教授(内科学・疫学)らのグループが実証した。これまでうがいの有効性を裏付ける根拠は何もなかったといい、世界初の成果という。

02~03年の冬場、全国で18~65歳の計約380人のボランティアを▽水うがい▽ヨード液うがい▽何もしない、の3群に分けて2カ月間調査。うがいは15秒を2度行い、1日3回以上実施した。その結果、水うがい群は何もしない群に比べて風邪の発症が4割減った。

一方、ヨード液群には、はっきりした予防効果がみられなかった。メカニズムは不明だが、川村教授らは「健常なのどでもたくさんの細菌がバランスを保ってい る。薬がバランスを壊すのではないか」と推測する。また水うがいでも、水道水に含まれる塩素が殺菌効果をもたらした可能性を指摘している。

一般的な感染予防にうがいが有効との指針を出してきた厚生労働省結核感染症課は「あくまでも通説に従っていた」とコメント。ヨード液を主成分とする国内 シェアトップのうがい薬を製造販売する明治製菓(東京)は「のどを殺菌・消毒・洗浄する治療薬であり、風邪予防の効能はもともとPRしていない」としてい る。


<--ここまで引用

ちゃんとした米の予防医学のジャーナルに掲載された研究ではありますが、米の感染症専門家の意見は痛烈で個人がうがいをしているかどうかを知っている(盲検化されていない)ので他の研究でも同じ結果が出るなどしないと信じるに値しないみたいなコメントをしています。

日本独特の鵜飼からきた「うがい」ひとつとってもエビデンスははっきりしないようです。