日曜日, 11月 02, 2008

サマータイムの始まりの睡眠不足で心筋梗塞リスクが5%上昇(NEJM)

NEJM -- Shifts to and from Daylight Saving Time and Incidence of Myocardial Infarction

The incidence ratio for the first week after the spring shift, calculated as the incidence for all 7 days divided by the mean of the weekly incidences 2 weeks before and 2 weeks after, was 1.051 (95% confidence interval [CI], 1.032 to 1.071)

Heart attack risk shifted by daylight saving time
http://www.reuters.com/articlePrint?articleId=USTRE49T6DO20081030
などとニュースにも多数取り上げられています。

スウェーデンの20年分のデータの分析のようですが、5%といえpopulation strategyを考えると
非常に大きなインパクトのある論文だとおもいます。

この発表がマイナーな専門誌ではなくNEMJという影響力のある学術誌のレターとして発表されたことも大変インパクトあると思います。将来この論文などの影響でサマータイム(一般的にはDaylight Saving Time)をやめたりする国や地域が出てくるかもしれません・・・

自己防衛方法としてはエビデンスはありませんが、一気に一時間生活をずらすのではなく、shift(特に短くなる時)に備えて徐々に体をならせば5%の超過リスクを小さくできると思います。

サマータイム導入を目指しているという超党派議連にも是非知ってもらいたい論文です。