火曜日, 3月 17, 2009

いびき軽減グッズは根拠なし―公取委 -医療介護CBニュース-

いびき軽減グッズは根拠なし―公取委 -医療介護CBニュース-: "いびき軽減グッズは根拠なし―公取委

 「睡眠時に鼻につけるだけでいびきを軽減」などとうたって販売した商品の効果に科学的な根拠がないとして、公正取引委員会は3月16日、ピップトウキョウ(東京都千代田区、松浦由治代表)、ピップフジモト(大阪市中央区、藤本久士代表)、キートロン(千葉県市川市、吉田紀男代表)の3社に排除命令を出した。

 ピップ両社の商品は「いびきクリップ」、キートロンは「磁力クリップ」。いずれも鼻の穴の中に取り付けるクリップ式の器具で、合成樹脂製。ピップ両社は2005年10月から09年1月、キートロンは07年11月から09年1月にかけて、「鼻中隔(鼻の穴と穴を仕切る壁)を刺激し、いびきスッキリ」「いびきを抑える快眠グッズ」などと宣伝して販売していた。

 公取委が根拠の提示を求めたところ、ピップ両社は回答を出さず、キートロンは利用者のアンケートはがきなどを提出しただけで、科学的な根拠を示せなかったという。

 ピップ両社は、「実際のものよりも著しく優良であると示す」表示だったことを認めた上で、「いびきクリップ」の販売を中止し、商品の返却などにも応じる構えだ。一方、キートロンは「当社の商品は磁石を使ったものであり、アンケートで利用者の74%が効果を認めている。排除命令には強い不満を感じる」として、表示を変更した上で販売は続ける方針という。"