土曜日, 7月 05, 2008

アトピー性皮膚炎の先取り治療(proactive treatment)

Proactive treatment of atopic dermatitis in adults with 0.1% tacrolimus ointment.

によると週に2回タクロリムス(日本ではプロトピック)の外用を先取り治療(というか予防)で外用しているとflare up(アトピー性皮膚炎の急な悪化)が劇的に抑えられ偽薬だと15日で悪化していたのが、週二回先取り治療していると142日間が開く(P<0.001)ということです。

ステロイドの外用薬でもproactive(悪くなる前に外用) vs. reactive(悪くなってから外用)と意見が分かれているようですが、ステロイドの副作用を恐れすぎてかなり酷くなってからのみステロイド外用を繰り返していると結局いつまでもたってもコントロールができないという形になるので、proactiveに週に1-2回ステロイドを外用するとflare upなしで過ごせ、そのうちさらに肌の防御が良くなってきて保湿剤だけでよくなることが多いようです。

proactive というキーワードで文献検索しても あまり文献は出てこないので、これからのテーマなのでしょう。普通に検索するとニキビ治療薬がヒットしますが、いい名前をつけたなぁ・・・と言う感じです。